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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻1号

1980年01月発行

文献概要

今月の主題 心膜疾患の臨床 心膜疾患の診断

心エコー図

著者: 藤井諄一1 久保木正夫1 渡辺熈1 加藤和三2

所属機関: 1心臓血管研究所付属病院・内科 2心臓血管研究所付属病院研究所

ページ範囲:P.24 - P.27

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はじめに
 心臓をとりまく心膜(visceral pericardium)は腑側心膜と体側心膜(parietal pericardium)より成り立っており,外部からの物理的な刺激や周囲組織からの感染波及から心臓を守り,さらに心臓の過剰な動きや心室の過伸展を防止するなどの役割を有すると考えられている.
 心膜腔には通常,生理的には20 ml前後の心膜液が存在するが,種々の原因による心膜炎や粘液水腫などではしばしば大量の心膜液が貯留し,いわゆる心タンポナーデを呈するに到ることもある.また心膜炎の治癒過程では心膜の肥厚,拘縮を主とする慢性収縮性心膜炎の形をとることも多く,その際,心臓の拡張期充満が著しく障害される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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