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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻1号

1980年01月発行

文献概要

今月の主題 心膜疾患の臨床 二次性心膜疾患

全身性エリテマトーデスと心膜炎

著者: 柏崎禎夫1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.56 - P.57

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はじめに
 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus,以下SLE)は,ヒトにおける最も代表的な自己免疫疾患である.中心となる病像は皮膚・関節・腎臓の障害によるものであるが,漿膜・神経・造血器・肺臓なども侵し,多臓器障害性であることが本症の最も特徴とするところである.
 さて,本症の心病変についてはLibman-Sacks型の症贅性心内膜炎が有名であるが,最も高率にみられるものは心膜炎である.このルプス心膜炎(lupus pericarditis)は多くは多発漿膜炎(polysercsitis)の部分症状として出現するが,時には他の漿膜炎とは別個に独立して発症してくることもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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