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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻1号

1980年01月発行

文献概要

今月の主題 心膜疾患の臨床 二次性心膜疾患

心筋梗塞後症候群

著者: 安藤譲二1 安田寿一2

所属機関: 1北海道大学医学部・循環器内科 2北海道大学医学部・内科

ページ範囲:P.64 - P.65

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はじめに
 心筋梗塞後症候群(postmyocardial infarction syndrome)は心筋梗塞発症後,通常2週以後に,発熱,胸痛とともに心膜炎,胸膜炎,肺臓炎などを併発すろ原因不明の症候群である.
 1955年,Dresslerは心筋梗塞発症後2〜14週を経て発熱,胸痛がくり返し出現し,心膜炎,胸膜炎,肺臓炎などの所見を呈する患者に注目し,これらの症状は従来の教科書に記載されている心筋梗塞による心膜炎,心筋梗塞の進展,再発,肺梗塞,心不全などの合併症とは明らかに異なっているとしてpostmyocardial infarctionsyndromeと名づけて報告した1〜3).したがって,本症候群をDressler症候群と呼ぶこともある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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