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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻1号

1980年01月発行

文献概要

Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・22

LH,FSH

著者: 屋形稔1

所属機関: 1新潟大学医学部・中央検査部

ページ範囲:P.120 - P.123

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LH,FSHの測定法
 下垂体性ゴナドトロピン(LH,FSH)は,以前はbioassayで総ゴナドトロピン値として測定されたが,RIAでLH,FSHに分別して容易に定量されるようになった.両者はだいたい似たような態度を示すが,病態的に異なった態度も示すので,臨床上は同時に測定されることが望ましい.どちらかというとLHのほうが有用といわれる.
 LH,FSHは種々の薬剤により変動をきたすので測定上注意を要する.エストロゲンにはこれら(とくにLH)を促進する作用がある一方,negative feedbackを抑制する作用もみられる.閉経期婦人では本剤投与で正常レベルまで下降を示し,正常男子でも低値をきたす.また結合型エストロゲンであるプレマリン静注では刺激作用がみられる.clomiphene citrate投与では男女ともLH,FSHの上昇がみられ,この作用点は視床下部と考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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