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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻10号

1980年10月発行

文献概要

今月の主題 感染症—治療の実際 抗生物質の使い方

使用量・使用期間

著者: 斎藤玲1

所属機関: 1北海道大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.1492 - P.1493

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はじめに
 感染症治療における抗生物質の役割は,感染病巣における病原菌を除去することである.そのため,薬剤選択の条件として,病原菌に対して強い抗菌力を有し,かつ感染病巣への移行がよい薬剤を選択しなければならない.さらに感染病巣においては病原菌の増殖阻止,および死滅させるに必要な有効濃度がなければならない.現在,多くの抗生物質が使用されているが,有効量,中毒量,体内動態などから,それぞれの使用量が呈示されている.しかし,その使用量を,どのような方法で投与するかによって治療効果に差がでてくる.たとえ使用量を増加しても,使用方法に不備があれば治療効果をあげることはできない.ここでは抗生物質の使用方法,使用量,使用期間などについて,一般的な考え方について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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