文献詳細
今月の主題 感染症—治療の実際
臓器感染症の治療法
文献概要
はじめに
脳炎・髄膜炎の病原体にはウイルス,マイコプラズマ,リケッチア,細菌,原虫および寄生虫があり,その病理像は化膿性,漿液性,肉芽腫性などさまざまで,発症経過もまた急性,亜急性,慢性などと多様である、したがって治療にあたっては血液-脳関門の存在による薬剤の髄腔内移行への難易を考慮した上で,適切な時期に的確な薬剤の投与が望まれ,さらにこれらの疾患では患者の予後を大きく左右する意識障害,痙攣,高熱,体液異常や肺炎,尿路感染など多くの合併症がみられ,対症療法もまた重要な問題である.本文では比較的頻度の多い疾患の治療について述べる.
脳炎・髄膜炎の病原体にはウイルス,マイコプラズマ,リケッチア,細菌,原虫および寄生虫があり,その病理像は化膿性,漿液性,肉芽腫性などさまざまで,発症経過もまた急性,亜急性,慢性などと多様である、したがって治療にあたっては血液-脳関門の存在による薬剤の髄腔内移行への難易を考慮した上で,適切な時期に的確な薬剤の投与が望まれ,さらにこれらの疾患では患者の予後を大きく左右する意識障害,痙攣,高熱,体液異常や肺炎,尿路感染など多くの合併症がみられ,対症療法もまた重要な問題である.本文では比較的頻度の多い疾患の治療について述べる.
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