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今月の主題 感染症—治療の実際 臓器感染症の治療法
尿路感染症—とくにその捉え方
著者: 大澤炯1
所属機関: 1琉球大学保健学部付属病院・泌尿器科
ページ範囲:P.1542 - P.1547
文献購入ページに移動解剖学的条件 尿路は気道と同様,腎や前立腺内まで樹枝状に分岐する内腔をもち,その感染発症のメカニズムとその後の経過には,管腔システムの狭窄,閉塞,拡張,さらには腫瘍や結石,留置カテーテルなど,異物の存在が細菌寄生の足がかりとなるので,形態による影響が大きい.
尿路系では,つねに流下流出をつづけるべき尿が介在し,上記諸条件による尿の停滞は,ただちに恰好の細菌培養地を提供することが,ほかにみられない特徴となっている.
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