文献詳細
文献概要
今月の主題 感染症—治療の実際 その他の治療法
好中球輸血
著者: 飯塚敦夫1
所属機関: 1神奈川県立こども医療センター・血液科
ページ範囲:P.1552 - P.1554
文献購入ページに移動はじめに
悪性腫瘍の治療として強力な化学療法を行う場合,感染症の治療が重要な課題となっている.従来から,好中球減少時の感染症に対して大量の抗生物質療法が行われてきた.しかし,抗生物質の大量投与によっても感染症を抑えることができない場合,好中球輸血が必要になってくる.最近,諸種の血球分離装置の開発により,大量の好中球採取が可能となり,好中球輸血が臨床的に応用されるようになってきた.
ここでは,筆者らのこれまでの好中球輸血の経験をもとに,好中球輸血の概要を述べてみたい.
悪性腫瘍の治療として強力な化学療法を行う場合,感染症の治療が重要な課題となっている.従来から,好中球減少時の感染症に対して大量の抗生物質療法が行われてきた.しかし,抗生物質の大量投与によっても感染症を抑えることができない場合,好中球輸血が必要になってくる.最近,諸種の血球分離装置の開発により,大量の好中球採取が可能となり,好中球輸血が臨床的に応用されるようになってきた.
ここでは,筆者らのこれまでの好中球輸血の経験をもとに,好中球輸血の概要を述べてみたい.
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