文献詳細
Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・31
文献概要
バゾプレシンの測定法
人体の抗利尿ホルモン(ADH)であるバゾプレシンは,アルギニンバゾプレシン(以下AVP)とも呼ばれ,その血漿AVPの測定法には,生物学的方法とラジオイムノアッセイ(RIA)がある.生物学的方法は繁雑であること,非特異的であること,感度が悪いことなどの理由から,感度が良く,特異性の高いRIAが最も信頼され用いられている.RIAでも血漿AVPを測定するには,どの抗体も血中の非特異的物質と交叉反応をすることから,必ず抽出操作が必要である.
尿中AVPの測定もRIAで行われるが,信頼性に乏しい.また血中濃度は微量であり,高感度の抗体を必要とすること,抗原が不安定な物質であることから,いまだキット化されておらず,一部のラボラトリーのみで測定されている、鴨井による高感度抗体を用いたRIA法の血中正常値は0.5〜5pg/mlの範囲である.
人体の抗利尿ホルモン(ADH)であるバゾプレシンは,アルギニンバゾプレシン(以下AVP)とも呼ばれ,その血漿AVPの測定法には,生物学的方法とラジオイムノアッセイ(RIA)がある.生物学的方法は繁雑であること,非特異的であること,感度が悪いことなどの理由から,感度が良く,特異性の高いRIAが最も信頼され用いられている.RIAでも血漿AVPを測定するには,どの抗体も血中の非特異的物質と交叉反応をすることから,必ず抽出操作が必要である.
尿中AVPの測定もRIAで行われるが,信頼性に乏しい.また血中濃度は微量であり,高感度の抗体を必要とすること,抗原が不安定な物質であることから,いまだキット化されておらず,一部のラボラトリーのみで測定されている、鴨井による高感度抗体を用いたRIA法の血中正常値は0.5〜5pg/mlの範囲である.
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