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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻11号

1980年11月発行

文献概要

今月の主題 高血圧症—最近の動向と展望 成因と病態生理

食塩

著者: 竹下彰1

所属機関: 1九州大学医学部・循環器内科

ページ範囲:P.1662 - P.1663

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はじめに
 高血圧患者の治療上,食塩摂取量の制限がきわめて重要であることは衆知のことである.しかし,食塩と高血圧の関係は単に治療上重要であるというだけではない.食塩摂取は本態性高血圧の成因にも関与している可能性が示唆されている.なぜなら,地域社会における本態性高血圧症の発生頻度は,その地域における平均食塩摂取量と有意の相関を示すことが明らかにされており,さらには,食塩負荷による血管抵抗・血圧の上昇は,高血圧素因がある場合にのみ,みられることが明らかにされてきたからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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