icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina17巻11号

1980年11月発行

文献概要

今月の主題 高血圧症—最近の動向と展望 成因と病態生理

血行動態

著者: 柳沼淑夫1

所属機関: 1自治医科大学・内科

ページ範囲:P.1682 - P.1683

文献購入ページに移動
 日常臨床においてわれわれは収縮期血圧(最高血圧),拡張期血圧(最低血圧)を測定しているが,ともすれば,拡張期血圧が高ければ,収縮期血圧,平均血圧が低くても抵抗血管の収縮が起こっていると考え,拡張期血圧が低ければ,どのような原因であれ血管拡張があり末梢血管抵抗が低下していると思ってしまいがちである.血圧を構成する主な因子は心送血量(または1回心拍出量)末梢血管抵抗,動脈(主に近位動脈)壁の伸展性だといわれている.しからばこの3者がどのように影響し合って血圧を決定しているのであろうか。本稿では,高血圧における動脈系の血行動態に与える変化と,心臓との関係に主眼を置いて解説することにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?