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文献概要
今月の主題 高血圧症—最近の動向と展望 治療
β遮断薬
著者: 築山久一郎1 大塚啓子1
所属機関: 1神奈川県立成人病センター・循環器科
ページ範囲:P.1716 - P.1718
文献購入ページに移動はじめに
降圧剤としてのβ遮断薬は,最近の高血圧治療指針,たとえば米国の主要医療機関による合同委員会,WHO高血圧専門委員会の指針によっても第2ないし第1選択薬とされ,臨床上その使用頻度の増加は著しい.
20数種のβ遮断薬が開発され臨床に供せられると,薬理作用の相違に基づく使用法,病態の相違による薬剤選択が実際上の問題となる.β遮断薬の降圧効果は,従来の降圧薬に比し必ずしも大きくないが,降圧療法の目的は血管合併症の発症および進展阻止にあり,β遮断薬は,とくに高血圧に合併する心筋梗塞,突然死の予防効果を示唆する報告があり注目される.本稿では,上述の問題点と使用法の実際の概略を述べる.
降圧剤としてのβ遮断薬は,最近の高血圧治療指針,たとえば米国の主要医療機関による合同委員会,WHO高血圧専門委員会の指針によっても第2ないし第1選択薬とされ,臨床上その使用頻度の増加は著しい.
20数種のβ遮断薬が開発され臨床に供せられると,薬理作用の相違に基づく使用法,病態の相違による薬剤選択が実際上の問題となる.β遮断薬の降圧効果は,従来の降圧薬に比し必ずしも大きくないが,降圧療法の目的は血管合併症の発症および進展阻止にあり,β遮断薬は,とくに高血圧に合併する心筋梗塞,突然死の予防効果を示唆する報告があり注目される.本稿では,上述の問題点と使用法の実際の概略を述べる.
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