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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント I.循環器疾患

ウイルス性心膜炎 VS 結核性心膜炎

著者: 松森昭1 河合忠一2

所属機関: 1京都大学医学部・第3内科 2京都大学医学部・内科

ページ範囲:P.1836 - P.1837

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なぜ鑑別が問題となるか
 心膜炎は,ウイルス,細菌などの感染症,膠原病,悪性腫瘍,尿毒症など全身疾患に伴い,また心筋梗塞後,外傷・放射線療法後にも起こる1)が,原因不明のいわゆる特発性心膜炎(idiopathicpericarditis)の頻度が最も高い.特発性心膜炎といわれてきたものの多くがウイルス性であると示唆されるようになったが,発症が緩徐であることが多いために診断の困難なことの多い結核性心膜炎もこの中に含まれる可能性がある,結核性心膜炎は心タンポナーデを伴うことが多く,また高率に収縮性心膜炎に移行するなど予後不良のため早期診断,早期治療が重要であり,その鑑別診断が大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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