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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント I.循環器疾患

上室性頻拍 VS 心室性頻拍

著者: 小沢友紀雄1

所属機関: 1日本大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.1852 - P.1853

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なぜ鑑別が問題となるか
 上室性頻拍も心室性頻拍もともに著明な頻脈性の発作性の不整脈であるが,前者が比較的良性なのに対し,後者は致命的な心室細動への移行の可能性のある危険な不整脈である.したがって治療にあたっても両者では判断が異なってくる.典型例では両者の鑑別はそう困難ではないが,QRSの変形した一部の上室性頻拍およびWPW症候群にみられる発作性心房細動は心電図上も心室性頻拍症と紛らわしく,臨床的にはこれが最も鑑別上問題となるところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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