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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント III.消化管疾患
潰瘍性大腸炎 VS クローン病
著者: 渡辺晃1
所属機関: 1東北大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.1896 - P.1897
文献購入ページに移動なぜ鑑別が問題となるか
この両者の本態は,いずれも原因不明の非特異性炎症であるから,その診断は臨床および病理所見の特徴(積極診断)と類縁疾患の除外(除外診断)の両面より総合的に下されなければならない.当然のことながら両者には診断のきめ手となる特有(pathognornonic)な所見がないので,病変が主として大腸に限局する大腸クローン病(肉芽腫性大腸炎)と潰瘍性大腸炎との鑑別が,この際とくに問題となる.
この両者の本態は,いずれも原因不明の非特異性炎症であるから,その診断は臨床および病理所見の特徴(積極診断)と類縁疾患の除外(除外診断)の両面より総合的に下されなければならない.当然のことながら両者には診断のきめ手となる特有(pathognornonic)な所見がないので,病変が主として大腸に限局する大腸クローン病(肉芽腫性大腸炎)と潰瘍性大腸炎との鑑別が,この際とくに問題となる.
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