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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント III.消化管疾患

大腸結核 VS クローン病

著者: 田沢浩1 狩谷淳1

所属機関: 1千葉県がんセンター・放射線診断部

ページ範囲:P.1898 - P.1899

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はじめに
 クローン病と結核は,しばしば非連続性または区域性で,高度の腸管変形を示し,また粘膜面の所見も一見似ている場合があり,しかも病変の占居部位が小腸や大腸においても重なり合う傾向にあり,さらに疾患特有の症状を示さないので,鑑別が問題になるものと考えられる.しかし,両者の形態的変化には基本的に異なる点があり,この点を検討すれば鑑別診断は可能であると考えられる,近年,従来の診断基準からはみ出すような,非定型的とも称すべき大腸クローン病も報告されており,このような例も含めて,大腸結核との鑑別診断をX線像を中心として試みたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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