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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント

III.消化管疾患

虚血性大腸炎 VS 潰瘍性大腸炎

著者: 吉川邦生1

所属機関: 1滋賀医科大学・第2内科

ページ範囲:P.1904 - P.1905

文献概要

なぜ鑑別が問題となるか
 この両疾患は,ともに血便を主徴とすること,病期によってはX線,内視鏡所見とも類似の所見を呈することから,鑑別診断上常に問題となる.
 潰瘍性大腸炎は粘血便を主徴とし,寛解と再燃をくり返す慢性の非特異性炎症疾患で,主として粘膜および粘膜下層を侵す.本症は病変の広がりから全大腸炎,左側大腸炎,直腸炎,右側または区域性大腸炎に,経過からは再燃寛解型,慢性持続型,急性電撃型,初回発作型に分けられる.本症の診断はX線,内視鏡,生検などかなり特徴的であるが,きめ手となる特異所見がなく,総合的に診断される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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