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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント III.消化管疾患

大腸憩室症 VS 過敏性大腸症候群

著者: 矢沢知海1

所属機関: 1東京都立広尾病院

ページ範囲:P.1906 - P.1907

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なぜ鑑別が問題となるか
 大腸憩室症にも合併症のないものから,いわゆる憩室炎,穿孔,狭窄などを合併するものなどがあり,また,右側結腸憩室,左側結腸憩室では症状も異なり一様に取り扱うことは無理である.さらに過敏性大腸症候群(以下,過敏性大腸と略す)も便通異常の状態によって3型に分けられ,
 1)不安定型:腹痛そのほかの腹部症状と便秘,下痢の交代または便秘を訴え,主として痙攣性便秘
 2)慢性下痢型:持続的または間歇的な下痢や軟便を訴える神経性下痢
 3)分泌型:多量の非炎症性粘液を排出する.
 典型例では便秘についで激しい腹痛,ついで大量の粘液を排出し便秘に傾くmucous colitisなどあり一様ではない.そこで,これらを細分し比較することは不可能であるので総括的に述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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