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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント

III.消化管疾患

非特異性直腸炎 VS 痔核

著者: 岡田光生1 隅越幸男1

所属機関: 1社会保険中央総合病院・大腸肛門病センター

ページ範囲:P.1914 - P.1915

文献概要

なぜ鑑別が問題となるか
 非特異性直腸炎とは,直腸に限局した潰瘍性大腸炎の一病型として一般に認められている、すなわち,その病変部より口側には正常な直腸S状結腸が存在するものをいう.一方,痔核は門脈系,大循環系の同時的な静脈還流障害に基づく静脈瘤様変化が肛門静脈叢に生じたものである.これを外痔核(肛門縁に生ずるもの)と内痔核(歯状線より口側に生ずるもの)に分けるが,今回問題になるのは内痔核である.頻度からいえば痔核は直腸炎よりも圧倒的に多いが,その共通な症状として「出血」があり,その鑑別が問題となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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