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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント IV.肝・胆道・膵疾患
慢性膵炎 VS マクロアミラーゼ血症
著者: 竹内正1
所属機関: 1東京女子医科大学・消化器内科
ページ範囲:P.1928 - P.1929
文献購入ページに移動慢性膵炎は膵実質細胞の脱落と不規則な線維化を主体とする病変を膵に生じ,一般に進行性で,腹痛発作を反復し,そのたびに高アミラーゼ血症を伴うことが多く,膵の荒廃とともに血清アミラーゼは次第に低値となる.一方,マクロアミラーゼ血症でも高アミラーゼ血症を認めるので,この点で鑑別を要することとなる.さらにマクロアミラーゼ血症が慢性膵炎に合併してみられることもあり,他疾患に合併するときにも不定の上腹部愁訴を伴うことが多い.
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