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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント IV.肝・胆道・膵疾患

肝性脳症 VS アルコール離脱症候群

著者: 高木敏1

所属機関: 1国立アルコール症センター久里浜病院・内科

ページ範囲:P.1942 - P.1943

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なぜ鑑別が問題となるか
 肝障害を伴っている大酒家が指南力の低下,錯乱状態などの意識障害や振戦を認めた場合,肝性脳症の切迫による症状か突然禁酒したために起こったアルコール離脱症候群か鑑別しなくてはならない.この両者は飲酒に起因または随伴する意識障害として発症するが,発症要因が異なっているので治療上もそれに応じた適切な処置が必要である.肝性脳症はアルコール性肝炎や肝硬変に伴う高度の肝不全の主要徴候の一つである.一方アルコール離脱症候群には振戦譫妄delirium tremens,Wernicke脳症,Korsakoff症候群と呼ばれる意識障害がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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