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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント IV.肝・胆道・膵疾患
体質性黄疸 VS 体質性ICG排泄異常症
著者: 浪久利彦1 南部勝司2
所属機関: 1順天堂大学医学部・内科(消化器) 2中央鉄道病院・消化器内科
ページ範囲:P.1944 - P.1945
文献購入ページに移動実際には,この両者が鑑別上問題になることはあまりない.それは,体質性黄疸では黄疸が必発であるのに対し,体質性ICG排泄異常症(ICG異常症)では,通常は,自覚的にも他覚的にも症状を現わすことがないからである.しかし,過労,飢餓,発熱,妊娠,肝疾患の合併などに伴って,ICG異常症でも黄疸をきたすことがあり,この時に鑑別が問題になる.
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