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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント

V.内分泌疾患

下垂体性小人症 VS 甲状腺性小人症

著者: 中島博徳1

所属機関: 1千葉大学医学部・小児科

ページ範囲:P.1958 - P.1959

文献概要

下垂体性小入症と甲状腺性小人症とは
 下垂体性小人症は成長ホルモン(HGH)の欠乏により,甲状腺性小人症は甲状腺ホルモン(サイロキシン:T4,トリヨードサイロニン:T3)の欠乏によって生ずる低身長である.
 前者は小人症を主徴とすることが多く,そのほかにはなんら症状を示さないことがある.しかし,下垂体前葉,視床下部の障害される部位によって,HGH以外にゴナドトロピン(LH,FSH),TSH,ACTHなどの欠損が合併することがあり,それに応じて性発達不全,甲状腺機能低下症,副腎機能不全などの症状を合併する.ただし第二次性徴に達しない年齢ではゴナドトロピン欠乏は症状として明らかでない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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