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文献概要
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VI.代謝・栄養障害
一次性糖尿病 VS 膵癌
著者: 豊田隆謙1
所属機関: 1東北大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.1976 - P.1977
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一次性糖尿病の治療を開始し,しばらくして膵癌と分ることがある.両者とも体重減少がみられるが,腹部症状が出現しない限り膵癌を疑うことは困難である.糖尿病患者に膵癌が発生する頻度は一般人口の2倍であり,膵癌患者が高血糖を示す頻度は30〜80%である.後者を膵性糖尿病と呼び,一次性糖尿病と区別する必要がある.膵性糖尿病は膵癌のみならず慢性膵炎や広範囲膵切除後に起こるSandmeyer型糖尿病を含むもので,二次性糖尿病に属する.
一次性糖尿病の治療を開始し,しばらくして膵癌と分ることがある.両者とも体重減少がみられるが,腹部症状が出現しない限り膵癌を疑うことは困難である.糖尿病患者に膵癌が発生する頻度は一般人口の2倍であり,膵癌患者が高血糖を示す頻度は30〜80%である.後者を膵性糖尿病と呼び,一次性糖尿病と区別する必要がある.膵性糖尿病は膵癌のみならず慢性膵炎や広範囲膵切除後に起こるSandmeyer型糖尿病を含むもので,二次性糖尿病に属する.
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