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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VI.代謝・栄養障害

糖尿病性下痢 VS カルチノイド症候群

著者: 竹本忠良1 沖田極2

所属機関: 1山口大学医学部・第1内科 2山口大学医学部・内科

ページ範囲:P.1986 - P.1987

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なぜ鑑別が問題となるか
 両疾患とも本邦においては稀な疾患といわざるをえない.重症糖尿病患者の多い欧米では剖検例の0.65〜1.4%にカルチノイドが認められ,一方カルチノイド症例の76%に下痢が認められる.この点に両者の鑑別上の必要性が生じる.両者とも下痢症状の発現が突発的である.このような下痢症例に遭遇した場合,通常よく経験される過敏性大腸症候群などを考えながら,頭のどこかに本タイトルである糖尿病性下痢やカルチノイドを思い浮かべることが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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