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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VII.神経・筋疾患
脳血栓 VS 脳塞栓
著者: 小林祥泰1
所属機関: 1島根医科大学・第3内科
ページ範囲:P.2000 - P.2001
文献購入ページに移動なぜ鑑別が問題となるか
脳血栓は主として動脈硬化による脳血管狭窄を基盤として発症し,脳塞栓は心臓などに由来する塞栓子によって生じる.脳塞栓では急激な血管閉塞により広範な脳虚血をきたすことが多く,また出血性梗塞に移行する率が高い.したがって,血栓溶解療法は重症脳塞栓では禁忌であり,臨床上両者の鑑別が重要となる.
脳血栓は主として動脈硬化による脳血管狭窄を基盤として発症し,脳塞栓は心臓などに由来する塞栓子によって生じる.脳塞栓では急激な血管閉塞により広範な脳虚血をきたすことが多く,また出血性梗塞に移行する率が高い.したがって,血栓溶解療法は重症脳塞栓では禁忌であり,臨床上両者の鑑別が重要となる.
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