文献詳細
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VII.神経・筋疾患
文献概要
なぜ鑑別が問題となるか
脳に器質的病変のない,いわゆる慢性頭痛の約90%は片頭痛および筋収縮性頭痛であるが,両者の治療法が大きく異なることから,その鑑別診断は頭痛の診療に際して最も重要である.片頭痛は血管性頭痛の代表であり,発作性の拍動性頭痛を示すのに対し,筋収縮性頭痛は持続性・動揺性で,圧迫感,しめつけられるような感じの,むしろ頭重に近いものである.したがって,両者の鑑別は一見容易にみえるが,実際の診療に際して判断に迷うことが少なくない.
脳に器質的病変のない,いわゆる慢性頭痛の約90%は片頭痛および筋収縮性頭痛であるが,両者の治療法が大きく異なることから,その鑑別診断は頭痛の診療に際して最も重要である.片頭痛は血管性頭痛の代表であり,発作性の拍動性頭痛を示すのに対し,筋収縮性頭痛は持続性・動揺性で,圧迫感,しめつけられるような感じの,むしろ頭重に近いものである.したがって,両者の鑑別は一見容易にみえるが,実際の診療に際して判断に迷うことが少なくない.
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