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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント

IX.血液疾患

鉄欠乏性貧血 VS 鉄芽球性貧血

著者: 外山圭助1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.2038 - P.2039

文献概要

なぜ鑑別が問題となるか
 鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia,IDA)は貧血のうち最高の頻度を有し,鉄剤により容易に治癒する.貧血高度の場合は特徴的な小球性低色素性であるが,中等度の場合は特徴が明らかでないことも多い.一方,鉄芽球性貧血(sideroblasticanemia,SBA)は稀なもので,症候群(付表)であり,この中には小球性色素性貧血の型をとる場合もあり,IDAとの鑑別がまぎらわしい.また,安易に鉄剤を投与することは無効であるばかりでなく,危険であるので両者の鑑別が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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