文献詳細
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
X.腎疾患
文献概要
なぜ鑑別が問題となるか
紫斑病腎炎とループス腎炎の鑑別を実際に必要とする例は少ない.なぜならば,ループス腎炎は年少者に少なく,紫斑病腎炎は年少児に多く,その頻度に年齢差をみるからである.しかし,それだけに若年者のループス腎炎は紫斑病腎炎との鑑別が必要であり,成人の紫斑病腎炎はループス腎炎との鑑別が必要である.定型的なアレルギー性紫斑病では点状出血のほかに,特徴的な腹痛,下血などの腹部症状と関節痛,関節腫脹をきたす.ループスにおいても,点状皮下出血や関節痛,関節腫脹をしばしば認めるので,そのような症状を伴った腎炎においては,紫斑病腎炎とループス腎炎を一応考慮する必要がある.
紫斑病腎炎とループス腎炎の鑑別を実際に必要とする例は少ない.なぜならば,ループス腎炎は年少者に少なく,紫斑病腎炎は年少児に多く,その頻度に年齢差をみるからである.しかし,それだけに若年者のループス腎炎は紫斑病腎炎との鑑別が必要であり,成人の紫斑病腎炎はループス腎炎との鑑別が必要である.定型的なアレルギー性紫斑病では点状出血のほかに,特徴的な腹痛,下血などの腹部症状と関節痛,関節腫脹をきたす.ループスにおいても,点状皮下出血や関節痛,関節腫脹をしばしば認めるので,そのような症状を伴った腎炎においては,紫斑病腎炎とループス腎炎を一応考慮する必要がある.
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