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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント

X.腎疾患

リポイドネフローゼ VS 腎炎型ネフローゼ症候群

著者: 三條貞三1

所属機関: 1東京逓信病院・循環器科

ページ範囲:P.2078 - P.2079

文献概要

なぜ鑑別が問題となるか
 一般に多量の蛋白尿,低蛋白血症,高脂質血症および浮腫などの症状を伴う場合をネフローゼ症候群と呼び,その原因疾患のうち80〜90%は膠原病や代謝異常などによらない原発性(一次性)ネフローゼ症候群である.この原発性のうち,リポイドネフローゼが小児では70〜80%,成人では20〜30%を占め,腎炎型に比較するとステロイド治療が有効で予後もよく,その鑑別は予後上問題となる.とくに初期ステロイド治療無効の場合に,さらに治療を継続するか否かで鑑別が必要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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