文献詳細
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
X.腎疾患
文献概要
なぜ鑑別が問題となるか
一般に多量の蛋白尿,低蛋白血症,高脂質血症および浮腫などの症状を伴う場合をネフローゼ症候群と呼び,その原因疾患のうち80〜90%は膠原病や代謝異常などによらない原発性(一次性)ネフローゼ症候群である.この原発性のうち,リポイドネフローゼが小児では70〜80%,成人では20〜30%を占め,腎炎型に比較するとステロイド治療が有効で予後もよく,その鑑別は予後上問題となる.とくに初期ステロイド治療無効の場合に,さらに治療を継続するか否かで鑑別が必要となる.
一般に多量の蛋白尿,低蛋白血症,高脂質血症および浮腫などの症状を伴う場合をネフローゼ症候群と呼び,その原因疾患のうち80〜90%は膠原病や代謝異常などによらない原発性(一次性)ネフローゼ症候群である.この原発性のうち,リポイドネフローゼが小児では70〜80%,成人では20〜30%を占め,腎炎型に比較するとステロイド治療が有効で予後もよく,その鑑別は予後上問題となる.とくに初期ステロイド治療無効の場合に,さらに治療を継続するか否かで鑑別が必要となる.
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