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文献概要
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント X.腎疾患
特発性腎出血 VS IgA腎症
著者: 酒井紀1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学・第2内科
ページ範囲:P.2080 - P.2081
文献購入ページに移動なぜ鑑別が問題となるか
従来から血尿を主訴とする場合に,それが顕微鏡的な血尿の持続であれば,まず内科的に検索して腎糸球体疾患を中心にして鑑別することが多いが,もし肉眼的血尿であれば泌尿器科的疾患を疑うことが一般的であった.本稿のテーマである特発性腎出血とIgA腎症とは,ともに血尿を主徴とし,とくに突発あるいは反復する血尿を特徴とし,しかも臨床的には良性に経過するものも多い,しかし,これら両疾患は臨床所見だけでは血尿の原因を明確にすることができない場合が多い.したがって,日常これら両者の取扱いは臨床医にとって困難なことが多い.
従来から血尿を主訴とする場合に,それが顕微鏡的な血尿の持続であれば,まず内科的に検索して腎糸球体疾患を中心にして鑑別することが多いが,もし肉眼的血尿であれば泌尿器科的疾患を疑うことが一般的であった.本稿のテーマである特発性腎出血とIgA腎症とは,ともに血尿を主徴とし,とくに突発あるいは反復する血尿を特徴とし,しかも臨床的には良性に経過するものも多い,しかし,これら両疾患は臨床所見だけでは血尿の原因を明確にすることができない場合が多い.したがって,日常これら両者の取扱いは臨床医にとって困難なことが多い.
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