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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XII.精神疾患
心気症 VS セネストパチー
著者: 保崎秀夫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・精神神経科
ページ範囲:P.2106 - P.2107
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心気症は神経症の一型で,自己の心身の健康状態を過度に心配している状態である.したがって神経症の中では一番多いものであるが,実際には,この診断名を使わない人があるなど,かなりあいまいな面もある.
他方,セネストパチー(体感異常症)は,以前は心気症状や心気妄想と考えられていたものであり,あまり注目されていなかった病態で,体感の異常,つまり奇妙でグロテスクな身体感覚の異常のみを主として訴えるもので,ひとつの疾患単位と考えられているが,心気症と同様かなりあいまいな面がある.
心気症は神経症の一型で,自己の心身の健康状態を過度に心配している状態である.したがって神経症の中では一番多いものであるが,実際には,この診断名を使わない人があるなど,かなりあいまいな面もある.
他方,セネストパチー(体感異常症)は,以前は心気症状や心気妄想と考えられていたものであり,あまり注目されていなかった病態で,体感の異常,つまり奇妙でグロテスクな身体感覚の異常のみを主として訴えるもので,ひとつの疾患単位と考えられているが,心気症と同様かなりあいまいな面がある.
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