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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XIII.皮膚疾患

皮膚アレルギー性血管炎 VS 結節性動脈周囲炎

著者: 堀嘉昭1

所属機関: 1東京大学医学部分院・皮膚科

ページ範囲:P.2128 - P.2129

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はじめに
 1866年,KussmaulおよびMaierが,発熱,衰弱,筋肉痛,腹痛,知覚障害,頻脈,血尿,蛋白尿を呈し,数カ月で死亡した若い男子例を報告したのが結節性動脈周囲炎(古典的periarteritisnodosa)の第1例である.しかし,その後Zeekが壊死性血管炎necrotizing angiitisとして,病理組織学的に,①小動脈,小静脈の血管壁のフィブリノイド変化,②好中球の浸潤と好中球の核の破壊および,時に赤血球の遊出を呈する血管の病変を認める場合を表1のごとく総括した.
 この場合の組織反応はArthus型の反応,すなわち第III型のアレルギー反応に一致するもので,血管壁へのimmune colnplexの沈着と好中球の浸潤で説明されようが,実際にimmune complex,とくに抗原が明らかになることは稀である3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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