icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XIV.女性性器疾患

子宮外妊娠 VS 急性虫垂炎

著者: 服部一志1 浜田宏1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・産婦人科

ページ範囲:P.2152 - P.2153

文献購入ページに移動
なぜ鑑別が問題となるか
 両者とも下腹痛を主訴とし,緊急の開腹術を必要とする場合が多い.また,虫垂炎の好発年齢である20歳代は,妊娠の頻度も高い.
 虫垂炎を疑って開腹した場合の正診率を100%にしようとすると,重篤になるまで待たねばならない症例が増すことになり,臨床的には75%程度で十分と思われる.子宮外妊娠においても流産との鑑別が必要であり,腹腔内に大量出血があったり,腹膜炎を起こし,重篤になれば診断も容易であるが,比較的初期に急性腹症として開腹するか否かを早急に判断せねばならないため,それに先立って両者の鑑別が重要になってくる.さらに卵巣嚢腫茎捻転や付属器炎との鑑別も診断上の問題点である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら