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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XIV.女性性器疾患

子癇 VS クモ膜下出血

著者: 中山道男1

所属機関: 1熊本大学医学部・産婦人科

ページ範囲:P.2156 - P.2157

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なぜ鑑別が問題となるか
 子痛は妊娠中毒症(以下中毒症と略)のなかでも重症かつ特殊な症状を合併する疾患である.すなわち浮腫,蛋白尿,高血圧の,いわゆる中毒症の三大症状のほかに,突然意識が喪失し,同時に全身の痙攣を突発する急性疾患である.
 一方,クモ膜下出血は脳動脈瘤や脳動静脈奇形などの原因により種々の程度にクモ膜下出血を突発する脳血管障害の疾患である.この両者はいずれも頭痛,意識障害,痙攣,血圧上昇など脳症状を主として,しかも急速に発症するhigh riskの疾患ということで共通する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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