icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XIV.女性性器疾患

卵巣出血 VS 腸間膜動脈塞栓

著者: 望月眞人1

所属機関: 1神戸大学医学部・産婦人科

ページ範囲:P.2166 - P.2167

文献購入ページに移動
なぜ鑑別が問題となるか
 両疾患はともに激しい腹痛を突発する重症腹部疾患である急性腹症に含まれるが,おのずからその症状に軽重がある.たとえば腸間膜動脈塞栓ではただちに手術をしなければ生命の危険があり,予後も一般に重篤である.これに反し,卵巣出血は症状が軽く,しばらく経過を観察したほうがよいこともある.したがって急性腹症においては,どの程度の救急を必要とするかを鑑別することが大切で,とくに腸間膜動脈塞栓の対策には,このことがきわめて重要な問題となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら