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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻12号

1980年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XV.小児疾患

伝染性紅斑 VS 風疹

著者: 巷野悟郎1

所属機関: 1東京都立府中病院

ページ範囲:P.2182 - P.2183

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なぜ鑑別が問題となるか
 小児には発疹性の伝染病が多く,麻疹,水痘,突発性発疹などは代表的な疾患である.そのために小児科学教科書では,これらの疾患をかなりくわしく記載しているが,同じように発疹性の伝染病である伝染性紅斑については,その記載はわずかであり,他の発疹性伝染病の鑑別診断のおりに,ほとんど注目されることさえなかったのがふつうである.
 その理由は,伝染性紅斑は1889年にドイツではじめて報告され,わが国では1912年に報告されたのであるが,その後,麻疹や水痘のような流行がなく,小児科専門医でさえ本病を経験したものが少なかったからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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