文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XV.小児疾患
伝染性紅斑 VS 風疹
著者: 巷野悟郎1
所属機関: 1東京都立府中病院
ページ範囲:P.2182 - P.2183
文献購入ページに移動なぜ鑑別が問題となるか
小児には発疹性の伝染病が多く,麻疹,水痘,突発性発疹などは代表的な疾患である.そのために小児科学教科書では,これらの疾患をかなりくわしく記載しているが,同じように発疹性の伝染病である伝染性紅斑については,その記載はわずかであり,他の発疹性伝染病の鑑別診断のおりに,ほとんど注目されることさえなかったのがふつうである.
その理由は,伝染性紅斑は1889年にドイツではじめて報告され,わが国では1912年に報告されたのであるが,その後,麻疹や水痘のような流行がなく,小児科専門医でさえ本病を経験したものが少なかったからである.
小児には発疹性の伝染病が多く,麻疹,水痘,突発性発疹などは代表的な疾患である.そのために小児科学教科書では,これらの疾患をかなりくわしく記載しているが,同じように発疹性の伝染病である伝染性紅斑については,その記載はわずかであり,他の発疹性伝染病の鑑別診断のおりに,ほとんど注目されることさえなかったのがふつうである.
その理由は,伝染性紅斑は1889年にドイツではじめて報告され,わが国では1912年に報告されたのであるが,その後,麻疹や水痘のような流行がなく,小児科専門医でさえ本病を経験したものが少なかったからである.
掲載誌情報