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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XV.小児疾患
ウィルムス腫瘍 VS 神経芽腫
著者: 細谷亮太1
所属機関: 1聖路加国際病院・小児科
ページ範囲:P.2194 - P.2195
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この両者は小児期とくに幼児期に多くみられ,悪性の固型腫瘍であること,腹部腫瘤を主徴とすることが多く,治療法と予後に差があることなどの点で鑑別診断上,お互いに重要なかかわりあいをもっている.欧米においては発生頻度が両者ともほぼ同じで,あまり鑑別の指標とはならないとされているが,わが国の統計では神経芽腫の発生頻度が明らかに高い.両者の大きな違いのひとつは,ウィルムス腫瘍が,非常に稀な腎外性ウィルムス腫瘍を除けば,すべて腎原発の腹部腫瘤として発症するのに,神経芽腫が腹部腫瘤として発症するのは,全体の50〜60%のみという点である.
この両者は小児期とくに幼児期に多くみられ,悪性の固型腫瘍であること,腹部腫瘤を主徴とすることが多く,治療法と予後に差があることなどの点で鑑別診断上,お互いに重要なかかわりあいをもっている.欧米においては発生頻度が両者ともほぼ同じで,あまり鑑別の指標とはならないとされているが,わが国の統計では神経芽腫の発生頻度が明らかに高い.両者の大きな違いのひとつは,ウィルムス腫瘍が,非常に稀な腎外性ウィルムス腫瘍を除けば,すべて腎原発の腹部腫瘤として発症するのに,神経芽腫が腹部腫瘤として発症するのは,全体の50〜60%のみという点である.
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