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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻13号

1980年12月発行

今月の主題 内科医に必要な脳神経外科の知識

脳血管障害

破裂脳動脈瘤と脳血管攣縮

著者: 水上公宏1 宇佐美卓1

所属機関: 1脳血管研究所美原記念病院・脳神経外科

ページ範囲:P.2214 - P.2215

文献概要

はじめに
 破裂脳動脈瘤がひきおこす病態は,①出血による中枢神経への一次的影響,②脳血管攣縮,③水頭症である.本症の特徴である再出血,すなわち脳動脈瘤破裂の再発を防ぐには,開頭術により動脈瘤柄部のクリッピングを行うことが最も確実な方法であり,顕微鏡手術の導入はこの手術手技をほぼ確立されたものとした.また,水頭症についても補助診断法の進歩と髄液短絡術によって治療成績の向上をみている.しかし,脳血管攣縮が破裂脳動脈瘤の予後を左右する最大の因子とされ,これが続発する脳梗塞をもたらし,患者の生命あるいは機能予後を著しく不良なものとすることが明らかとなっているにもかかわらず,その本態はいまだ十分に解明されていないのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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