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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻13号

1980年12月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な脳神経外科の知識 脳血管障害

脳血管モヤモヤ病

著者: 米川泰弘1 半田肇1

所属機関: 1京都大学医学部・脳神経外科

ページ範囲:P.2238 - P.2240

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はじめに
 脳血管モヤモヤ病は1960年代初頭に諸家による発表があいつぎ,本邦に特有な疾患として定着した.ただし近年欧米にも散発的に発表されている.当初はWillis動脈輪閉塞症(工藤),cerebralarterial rete(半田),telangiectasia juxtabasilaris(佐野),脳底部異常血管網症(西本)などの名称が冠せられていたが,現在では"モヤモヤ"病(鈴木)あるいはWillis動脈輪閉塞症が一般に用いられている.
 本症に関してはいまだ不明な部分が多く,後藤文男教授を班長とする厚生省特定疾患研究班により,種々の角度から本疾患の再検討がなされている.この研究班で,診断の手引きとして昭和53年度に発表されたものの全体は誌面の都合で紹介できないが,主なるものは表1に示すごとくである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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