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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻13号

1980年12月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な脳神経外科の知識 脳腫瘍

CTでどこまで診断がつくか

著者: 小林直紀1

所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター・神経放射線科

ページ範囲:P.2252 - P.2255

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 コンピュータ断層撮影(CT)による脳腫瘍の診断は,腫瘍そのものを,周囲の脳浮腫および内蔵する壊死巣あるいは嚢胞を含めてX線吸収値の違いとして肉眼的に見ることができる点で,他のX線診断に比し数段すぐれているといえる.Bakersの1,071例の脳腫瘍に対するcooperative studyでは1)各X線診断法の陽性所見率はcontrast-enhanced CT97%,単純X線写真35%,シンチグラフィー75%,脳血管撮影96%である.しかしながらCTの脳腫瘍診断には種々の問題が含まれている.以下にこれらの問題点について,他のX線診断法と比較しながら述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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