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今月の主題 内科医に必要な脳神経外科の知識 脊髄・脊椎疾患
脊髄動静脈奇形
著者: 矢田賢三1
所属機関: 1北里大学医学部・脳神経外科
ページ範囲:P.2282 - P.2284
文献購入ページに移動はじめに
脊髄の動静脈奇形(以下AVMと略す)はけっして最近になって新しく登場した疾患ではなく,その最初の報告は1885年にHeboldによってなされたとされている.しかしながら,顕微鏡や双極電気凝固法を用いての,いわゆるmicrosurgicaltechniqueが導入される以前には,不治の病として,主として内科領域においてmyelopathyの原因疾患の1つとして病理学的な側面から関心が持たれていた.
Microsurgical techniqueが脳神経外科領域に導入されて,Piaが1965年に,KrayenbuhlとYasargilが1969年にnidusを含めての全摘手術の成功を報告して以来,現在では広く全摘出による根治が行われるようになった.
脊髄の動静脈奇形(以下AVMと略す)はけっして最近になって新しく登場した疾患ではなく,その最初の報告は1885年にHeboldによってなされたとされている.しかしながら,顕微鏡や双極電気凝固法を用いての,いわゆるmicrosurgicaltechniqueが導入される以前には,不治の病として,主として内科領域においてmyelopathyの原因疾患の1つとして病理学的な側面から関心が持たれていた.
Microsurgical techniqueが脳神経外科領域に導入されて,Piaが1965年に,KrayenbuhlとYasargilが1969年にnidusを含めての全摘手術の成功を報告して以来,現在では広く全摘出による根治が行われるようになった.
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