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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻13号

1980年12月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な脳神経外科の知識 今日の治療

脳浮腫

著者: 中川翼1

所属機関: 1北海道大学医学部・脳神経外科

ページ範囲:P.2300 - P.2301

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 まず図を見ていただきたい,これは,他院にてeosinophilic granulomaに対して放射線治療を行った後,放射線脳症を起こした症例の術中の写真(A)と,手術前のCTスキャン(B. axial view,C. coronal view)である.左前頭葉は,浮腫により膨隆し,脳回は扁平になっている.CTスキャン上,low density areaとして認められる.
 脳浮腫とは,脳組織を構成する神経細胞やグリア細胞の細胞内,細胞外(間質)を問わず,脳組織に液体が貯留した状態を指している.脳神経外科領域で脳浮腫を伴う疾患として,脳腫瘍(とくに神経膠腫,転移性脳腫瘍),脳内出血,脳梗塞,頭部外傷,脳膿瘍などである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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