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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻2号

1980年02月発行

今月の主題 末梢性ニューロパチー

頻度の多いニューロパチー

手根管症候群

著者: 飯田光男12

所属機関: 1名古屋大学医学部付属病院・検査部 2名古屋大学医学部第1内科

ページ範囲:P.192 - P.193

文献概要

はじめに
 手根管症候群(carpal tunnel syndrome)は欧米での報告例が多く,本邦での報告は稀であるが,事実頻度の高い注目すべき疾患である.
 本症候群はentrapment neuropathy(entrapは罠にかけて捕えるの意)に属する疾患のうちでは代表的なものの一つである.entrapment neuropathyとは,末梢神経が線維性,骨性のトンネル構成部を通過する部位で,何らかの原因により圧迫されたり,締めつけられた結果,運動,知覚あるいは血管運動神経が障害されたものに対し命名されたものである.この神経障害は数多くの末梢神経で発生するが,上肢における手根管症候群が最も頻度の高いものといわれ,主婦に多発し全身性疾患との関連が問題となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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