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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻2号

1980年02月発行

文献概要

今月の主題 末梢性ニューロパチー 随伴性末梢神経障害

尿毒症性ニューロパチー

著者: 宮原正1 平山隆勇2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学・第2内科 2東京慈恵会医科大学・内科

ページ範囲:P.196 - P.197

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尿毒症性ニューロパチーとは
 尿毒症性ニューロパチーuremic neuropathyは尿毒症患者にみられる末梢神経障害で,尿毒症以外の原因によるもの,たとえば,経過中に投与された薬物あるいは併発した他の疾患によるニューロパチーは,尿毒症性ニューロパチーとはいわない.
 尿毒症性ニューロパチーに関する報告は,約100年前Kussmaulによって行われた尿毒症患者の坐骨神経病変に関するものが最初である.本症が頻発し注目を集めたのは1961年頃透析療法が普及した直後である.わが国で関心がもたれるようになったのは,やはり透析療法が広く実施されるようになった1964〜65年頃である.透析療法が導入されはじめた頃には,不十分な透析下での延命であったため,本症が腎不全患者の50〜80%と高頻度にみられたが,透析方法の改善進歩により近年その発症頻度は著しく減少している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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