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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻2号

1980年02月発行

今月の主題 末梢性ニューロパチー

遺伝性ニューロパチー

家族性アミロイドーシス

著者: 荒木淑郎1

所属機関: 1宮崎医科大学・第3内科

ページ範囲:P.213 - P.215

文献概要

アミロイドーシスと末梢神経障害
 アミロイドーシスとは,線維構造を有する特異な蛋白「アミロイド」が,細胞外に沈着する原因不明の代謝病である,約130年前,Virchowによって,アミロイドーシスの名称ならびに疾患概念が確立されたが,原因はまだ不明であり,特別な治療法も見出されていない.アミロイドーシスの臨床像は,アミロイドの臓器あるいは組織沈着によって多彩であるが,全身性の場合と限局性の場合がある.予後は前者が不良である.
 アミロイドーシスにおける神経系の障害は,原因不明の原発性アミロイドーシスに多くみられ,続発性アミロイドーシスではほとんど認められない.また神経系の障害は家族性アミロイドーシスにおいて著しく高頻度にみられ,非家族性のものは低頻度である.さらに興味あることは,神経系の障害は,末梢神経系と自律神経系にみられることで,中枢神経系の障害はきわあて稀であるという点である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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