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文献概要
今月の主題 最近の腎疾患の基礎と臨床 腎疾患の病態
腎血管性高血圧
著者: 石井當男1
所属機関: 1東京大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.480 - P.483
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腎血管性高血圧は腎循環障害に起因する高血圧である.腎循環障害は,多くの場合主腎動脈あるいはその分枝動脈の狭窄ないし閉塞によるが,ときに腎内の梗塞あるいは塞栓による場合があり,また,まれに腎内外に生じた腫瘍による圧迫,先天性奇形または全身性疾患に伴う腎血管障害に基づくと考えられる場合がある,本症の診断は,腎循環障害の病因を外科的に除去することにより血圧が正常化することを確かめてから下されるべきであるが,外科的手技の影響,あるいは種々の理由で外科的適応がない場合もあり,手術の結果をみて診断を決定することが必ずしも適切ではないことがある.したがって,腎血管造影所見ならびに腎静脈血漿レニン活性測定を含む諸分腎検査所見に基づいて本症の診断がなされる場合が少なくない.
腎血管性高血圧は腎循環障害に起因する高血圧である.腎循環障害は,多くの場合主腎動脈あるいはその分枝動脈の狭窄ないし閉塞によるが,ときに腎内の梗塞あるいは塞栓による場合があり,また,まれに腎内外に生じた腫瘍による圧迫,先天性奇形または全身性疾患に伴う腎血管障害に基づくと考えられる場合がある,本症の診断は,腎循環障害の病因を外科的に除去することにより血圧が正常化することを確かめてから下されるべきであるが,外科的手技の影響,あるいは種々の理由で外科的適応がない場合もあり,手術の結果をみて診断を決定することが必ずしも適切ではないことがある.したがって,腎血管造影所見ならびに腎静脈血漿レニン活性測定を含む諸分腎検査所見に基づいて本症の診断がなされる場合が少なくない.
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