icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina17巻4号

1980年04月発行

文献概要

今月の主題 最近の腎疾患の基礎と臨床 ネフローゼ症候群の臨床

原発性ネフローゼ症候群

著者: 稲毛博実1 東條静夫1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.510 - P.512

文献購入ページに移動
概念と診断基準
 ネフローゼ症候群とは,特徴的な臨床諸症状を呈する症候診断名であり,その主体となる原疾患は原発性腎(糸球体)疾患であることは,周知の事実であろう.
 ネフローゼ症候群の主要徴候としては,高度の蛋白尿,低蛋白(アルブミン)血症,高脂血症ならびに浮腫があげられるが,普遍的診断基準としては,数量的に明示し,同一条件下で診断して,その病態,治療効果を検討することが望まれる.このような意図のもとに設定された成人ネフローゼ症候群治療研究会1)の診断基準を表1に示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?