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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻4号

1980年04月発行

文献概要

今月の主題 最近の腎疾患の基礎と臨床 ネフローゼ症候群の臨床

腎アミロイドーシス

著者: 古山隆1 京極芳夫2

所属機関: 1東北大学医学部・第二内科 2東北大学医学部・内科

ページ範囲:P.518 - P.521

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はじめに
 アミロイドーシスにおけるアミロイド沈着は,剖検例では全身の臓器に及ぶが,臨床的に問題になるのは腎,心,肝,消化管,末梢神経などであって,脾,甲状腺,副腎,膵などへの沈着は症状として捉えにくい.
 本症の症状のうち,腎症状とくにネフローゼ症候群は頻度が高く,かつ目立つ症状の一つであり,それによる腎不全は心筋障害とともにアミロイドーシスの主要な死因である.これまで本症の生前診断は15%にすぎないといわれているが,腎障害を伴う例については,本症の多臓器侵襲性を念頭におけば,診断は必ずしも困難でない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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