icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina17巻4号

1980年04月発行

文献概要

今月の主題 最近の腎疾患の基礎と臨床 新しい検査法

99mTc-DMSA腎シンチグラフィー

著者: 吉田修1 川村寿一1

所属機関: 1京都大学医学部・泌尿器科

ページ範囲:P.524 - P.528

文献購入ページに移動
原理
 99mTc-dimercaptosuccinic acid(以下DMSAと略)を静注すると,何回かの体内環流ののち,漸次,腎内血流にしたがって腎皮質の血管床に分布し,主として腎皮質の尿細管周囲の血管網および間質に集まってくる.この間,糸球体からの濾過と尿細管からの尿中排泄はきわめて少ない.
 このようなDMSAの腎における性質を利用して,腎シンチグラムを撮ると同時に,投与されたDMSAの何%が腎に集まるかを測定し,腎摂取率として算出することによって,左右腎別の皮質機能ともいうべきひとつの定量的な腎機能パラメーターを求める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?